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Love,too Death,too

随分前に書いた企画小説。
直接 部のブログにUP してたからこっちにはUPしてなかったみたい。

Porno Graffitti さんの楽曲より

『Love,too Death,too』
 

 彼女はただ踊り続けていた。
倉庫の片隅でシューズが赤く染まってもなお踊り続けていた。
「あっ」
 疲れと痛みでうまくターンが切れなくなりもつれた足が、彼女を惨めにも床に這いつくばらせる。僕は思わず両手を伸ばし駆けつけようとしたその足を、必死で止めた。
 今彼女が必要としているのが僕ではないということを僕自身十分すぎるほど知っていた。
 ステージの上で彼女は罵声を浴びせられ、裏で泣いるのを何度となく見てきた。それでも這い上がろうとしているのはスポットライトを浴び踊るのが彼女の夢であり、今はもういない愛した人のとの約束だから。
だからたとえ何度オーディションに落ちようよも、あとから入ってきた後輩に先を越されようとも彼女は決して諦めたりはしない。
 僕はこれまでいろんな人たちにライトをあて続けてきた。だから分かる。彼女は必ず舞台の真ん中に立って数え切れないほどのライトと拍手と声援を浴び、誰よりもうまく踊ることだろう。
 そうしたら僕はこのライトで彼女を照らそう。誰にも言えないこの思いを胸に秘め、ただただ懸命に彼女を照らし続けよう。


 そして彼女は再び立って踊り始めた。

                     END

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短っ!!

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